TRCダンパー(住友理工株式会社)
おすすめポイント
- 100年間メンテナンスフリー
- 温度依存性が低い
- 1か所30分の簡単施工
基本情報
ダンパーの種類 | ゴム |
---|---|
在来工法 | 〇 |
2×4工法 | 〇 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
会社情報 | 住友理工株式会社 本社:愛知県小牧市東三丁目1番地 |
TRCダンパーは、住友理工株式会社のゴム配合技術を応用して開発された制振ダンパーです。高い制震効果が得られ、容易に施工できることからも多くの方に選ばれています。ここではそんなTRCダンパー(住友理工株式会社)について詳しくご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
CONTENTS
TRCダンパー(住友理工株式会社)の特徴①:独自の技術で開発
TRCダンパーは、自動車用防振ゴムにおいて世界シェアNo.1を誇る、住友理工のゴム配合技術を応用した開発された制震ダンパーです。ここではそんなTRCダンパーの仕組みなどをご紹介します。
TRCダンパーとは
TRCダンパーは「特殊粘弾性ゴム」をダンパーに入れて伸び縮みさせることで、地震エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収する仕組みを持つ制震ダンパーです。最大で約50%水平変位を低減する為、揺れによる建物へのダメージを低減してくれます。
さまざまな環境に対応
TRCダンパーで採用されている特殊粘弾性ゴムは、温度依存性が低いことから、幅広い環境に対応できるという特徴も持っています。地域によって気候が異なる日本国内においても、環境を問わず安定した効果を期待できるため、さまざまな場所で選ばれているのです。
メンテナンスフリー
特殊粘弾性ゴムの特徴として、時間経過や温度による性能の変化が少ないことが挙げられます。そのため住友理工株式会社の劣化促進試験により、100年間メンテナンスをしなくても優れた効果を持続できることがわかっています。メンテナンスが不要ということは、その分費用の負担を減らすことができるため、お財布にも優しい制震ダンパーであるといえるでしょう。
TRCダンパー(住友理工株式会社)の特徴②:高い制震効果を発揮
TRCダンパーは、実大実験を行い高い制震効果があることを証明しています。ここではそんなTRCダンパーの制震効果について詳しくご紹介します。
強い揺れを軽減
TRCダンパーの実大実験では、震度6強相当実験において、TRCダンパー未設置の建物に比べて約50%変位低減するという結果になっています。これにより、強い地震の揺れを低減することができ、揺れによる建物へのダメージを減らせることがわかります。
繰り返しの揺れにも対応
実大実験では震度6強相当・繰り返し地震の両方が検証され、繰り返しの地震では3回目で釘抜け本数が耐震住宅の10分の1という結果を出しています。これにより、TRCダンパーを設置した制震住宅が耐震住宅に比べて「繰り返しの地震」に強いことが証明されています。
在来工法・2×4に対応
これまでの制震ダンパーといえば、在来軸組工法のみに対応している製品が多く販売されていました。住友理工株式会社では在来軸組工法と2×4それぞれに対応できるTRCダンパーを販売しており、さまざまな住宅に導入できる体制を整えています。
TRCダンパー(住友理工株式会社)の特徴③:無料制震シミュレーションで確かめられる
TRCダンパーを導入したい方に向けて、住友理工株式会社では無料の制震シミュレーションを提供しています。ここでは制震シミュレーションの特徴や、施主向けに新築・リフォームにてTRCダンパーを導入する流れをご紹介します。
無料制震シミュレーション
制震シミュレーションは、設計方法のなかでもっとも精度の高い解析「地震応答解析」にて診断を行うサービスです。この方法では地震波を入力して分析するため、より正確に耐震性を確認することができ、最適な「壁量」や「TRCダンパー使用数」を提案することができます。
また制震シミュレーションは、申込書と必要資料を送るだけで簡単にできるシミュレーションでもあります。新築の場合は平面図、立面図、壁量計算書、リフォームの場合は平面図と立面図に加え、耐震診断書と補強計画書により解析を実施します。
そしてシミュレーションの結果は、施主にもわかりやすい「解析結果」「TRCダンパー配置図」の2種類にて確認できます。また解析はプランごとに比較が可能なので、元設計との比較や目標性能・建物規模・建物形状など、それぞれの要望に応じた対応をしてもらうことができます。
新築住宅に導入する流れ
TRCダンパーを新築住宅に導入する場合の流れを簡単にご紹介します。まずは依頼を検討している工務店にTRCダンパーを導入したい旨を相談してください。万が一相談した工務店にてTRCダンパーを取り扱っていない場合は、住友理工株式会社に工務店の情報を送ると住友理工株式会社から工務店へ連絡してくれます。
次に、ひとりひとりのプランに合わせて実際の地震を想定したシミュレーション解析を実施します。これによりTRCダンパーの導入が最適だと判断したら、あとは施工を行うのみです。施工現場の見学を希望する場合は、施工してもらう工務店にお問い合わせください。
リフォーム住宅に導入する流れ
リフォーム時にTRCダンパーを導入する場合はまず耐震診断を行う必要があります。耐震診断に対応している工務店に相談し、耐震診断を実施したうえでTRCダンパーを導入したい旨を工務店に伝えましょう。
次にリフォームのプランに応じて実際の地震を想定したシミュレーションを行い、TRCダンパーの制震効果や配置箇所、本数などを確認します。新築に導入する場合と同様に、見学を希望する方は施工を依頼した工務店にお問い合わせをしてください。
まずは公式サイトをチェックしてみよう!
住友理工株式会社のゴム配合技術を応用して作られた制震性能の高いTRCダンパーを新築やリフォーム時に導入したい方は、まずは公式サイトをチェックしてみましょう。公式サイトではカタログを配布しているので、そちらをダウンロードすることでより詳しくTRCダンパーについて知ることができます。そしてTRCダンパーを設置し、地震のときにも安心して過ごせるマイホームを手に入れましょう。
TRCダンパー(住友理工株式会社)の口コミ・評判
TRCダンパーは、お客さまにお勧めする理由が豊富にある商品です。例えば、住友理工という企業の安心感。
いくつもの高層ビルに採用されている制震ダンパーや新幹線に採用されている防振ゴムなど、その実績はもちろんなのですが、技術者の方々のTRCダンパーに関する解析力がすごい。その結果得られたデータはすべて、お客さまにも、施工する私たちにも大きな安心感を与えてくれます。(インタビューより一部抜粋)
TRCダンパーに関するコメントを寄せた阿部建設株式会社は、名古屋で100年以上の歴史を持つ工務店です。そんな実績を持つ会社から信頼性を買われているのは、非常に安心感という面で高く評価できるポイントではないでしょうか。
また高層ビルや新幹線などの幅広い採用実績に加え、技術者の解析で得られたデータも、TRCダンパーの信頼性に繋がっています。
特殊なゴムが伸び縮みして、地震の揺れを吸収する。劣化しない。連続して余震が来ても、効果は変わらない。阿部さんや住友理工のご担当者から詳しくお話しを伺ったことで、TRCダンパーの安心感はより確かなものになりました。
構造計算をしていただいた上で、最適な場所に最適な数をセッティング。建築現場で対面したTRCダンパーは、予想通りがっしりしていて、とても頼もしく見えました。
TRCダンパーは、最大約50%の水平変位を低減する制震システムです。「特殊粘弾性ゴム」というパーツをダンパーに入れ、それを伸び縮みさせることによって、地震エネルギーを熱エネルギーに変換し吸収する仕組みになっています。
実大実験で実証された「繰り返しの地震」に強いという特徴は、以前建築設計に携わっていたというこの方から見ても、高い安心感を感じられたようですね。