VAX(三井ホーム)

公開日:2024/07/01
VAX(バックス)の画像 引用元:https://www.mitsuihome.co.jp/company/news/2014/0529.html

大切な家族と、安全な暮らしを守るためには、地震対策が必須です。能登半島地震が記憶に新しい昨今、大地震に備えて制振装置搭載の家づくりを検討している、という人は多いことでしょう。本記事では、そんなニーズにこたえる三井ホームの制振装置「VAX(バックス)」の基本構造や特徴について、詳しく紹介します。

2階床で最大70%弱程度低減

三井ホームでは、独自のプレミアム・モノコック構法を採用しています。プレミアム・モノコック構法では、一般的な枠組構法と比較して、2階床で最大70%弱程度揺れを軽減できます。そのため、長く安心して住み続けられる地震に強い家が実現可能です。

三井ホーム独自のプレミアム・モノコック構法

三井ホームでは、2×6(ツーバイシックス)ウォールを基本構造とした独自のプレミアム・モノコック構法を採用しています。プレミアム・モノコック構法は、一般的な枠組壁構法である2×4(ツーバイフォー)を独自改良した構法です。

高性能屋根断熱パネル「ダブルシードパネル」や継ぎ目のない高耐久湿式通気外壁「ブロック&シームレスウォール」、鉄筋量が2倍以上の超剛性ベタ基礎「マットスラブ」など、高性能なオリジナル技術が組み合わせられています。

2階床で最大70%弱程度揺れを低減

一般的な枠組構法の耐震等級1相当の2階建てと比較すると、プレミアム・モノコック構法の建物は、地上に対する2階床の揺れを最大70%弱程度低減可能です。スペースシャトルや航空機などにも採用されている強固な6面体は、外力をバランスよく分散できます。

地震においても建物全体で、地震エネルギーをバランスよく分散・吸収できるため、揺れを抑えられるのです。

VAX(バックス)の基本構造

VAXは、制震壁と耐力壁の両方に成功したオリジナルの制振装置です。三井ホーム独自のプレミアム・モノコック構法と融合させることで、さらなる安心をプラスできます。ここでは、VAXの基本構造を紹介します。

オリジナル制震付与耐震壁「VAX(バックス)」

オリジナル制震付与耐震壁VAXは、制震壁と耐力壁の両立に成功した制振装置です。910mmの枠組壁に、制振ダンパーと制振フレームからなる制振デバイスが組み込まれています。制震デバイスと独自のプレミアム・モノコック構法を組み合わせることで、さらなる安心がプラスされています。

2階床の揺れを最大80%程度低減可能

VAX搭載の家は、一般的な枠組構法である2×4の耐震等級1相当の家と比較して、2階建て2階床の揺れを80%程度低減できることが実証されています。地震エネルギーの効率的な分散・吸収により、揺れの収束を速められるでしょう。地震に強い家づくりは、大切な家族との安全・安心な暮らしに直結します。

粘弾性ゴムダンパーにより地震エネルギーを吸収・低減

アクリルゴムを使用した制振ダンパーは、小さな揺れからも制震効果を発揮します。基礎から伝わる地震エネルギーが制振ダンパーに伝達されると、一部が熱エネルギーに変換されるため、建物自体が負担する地震エネルギーが小さくなります。

ゴムダンパーの優れた伸縮性により、揺れの収束が速まる効果も期待できるでしょう。繰り返し発生する余震に対しても、継続的に地震エネルギーを吸収可能です。

オリジナルのX形状制振フレーム

制振フレームとは、地震の揺れを吸収し、建物の揺れをコントロールするフレームです。VAXの制振フレームは、建物の揺れを確実に制振ダンパーに伝えられるオリジナルX形状です。くの字型のフレームを、高張力の鋼材で作られた高強度ボルトのハイテンションボルトで連結し、X形状に構成しています。

販売価格は1基約20万円

VAXの販売価格は、1基につき約20万円です。2階建ての場合は2基、3階建ての場合は4基が必要です。価格は、施工エリアによって異なります。

3階建てでも体感震度を抑制

VAXでは、3階建てでも体感震度の抑制が可能です。耐震実験では、震度7に60回耐えたことが証明されています。繰り返し発生する余震に対しても、効果が持続します。

震度7に60回耐えた3階建ての家

VAXでは、3階建てでも体感震度の抑制が可能です。2016年6月に耐震実験が実施され、震度7の揺れに60回耐えられました。熊本地震や阪神淡路大震災、東日本大震災など、日本で観測された震度7すべての大地震で検証。

最大速度231カイン、最大加速度5,115ガルの地震動にも、耐えられることが実証されました。想定外の激しい揺れに対しても余力があるため、長く安心して暮らし続けられる地震に強い家です。

確かな実績がある

三井ホームでは、40年以上、地震の揺れによって修復不能になった建物はありません。地震に強い家である確かな実績は、安心感につながります。

まとめ

この記事では、三井ホームの制振装置「VAX(バックス)」についてお伝えしました。VAXは、910mmの枠組壁に、制振ダンパーと制振フレームならなる制振デバイスが組み込まれた制振装置です。三井ホーム独自のプレミアム・モノコック構法と組み合わせることで、効果を最大限発揮できます。

地震エネルギーをバランスよく分散・吸収できるため、揺れの収束が速まる効果が期待できるでしょう。3階建ての実証実験では、震度7に60回耐えられました。大切な住まいに万全な地震対策を講じたい方は、三井ホームのオリジナル制震付与耐震壁VAXの設置を、検討してみてはいかがでしょうか。

会社名 三井ホーム株式会社
住所 〒136-0082 東京都江東区新木場1-18-6 新木場センタービル(総合受付 9階
電話番号 03-6757-8631(代表)
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イメージ引用元:https://www.evoltz.com/引用元:https://miraie.srigroup.co.jp/
引用元:https://www.sumitomoriko.co.jp/trc-damper-wh/

引用元:https://group.nikkeikin.co.jp/

引用元:https://www.seishin-system.com/
会社名evoltz(株式会社evoltz)MIRAIE(住友ゴム工業株式会社)TRCダンパー(住友理工株式会社)ブレースリー(日本軽金属株式会社)MER System(日本制震システム株式会社)
特徴・大地震直前の震度1から作用し始め、繰り返す余震にも強い
・世界有数の自動車メーカーに採用されるドイツのBILSTEIN社の制振装置
・全国100箇所以上で制振体感イベント実施中
・設置基数は1階の4ヵ所のみでOK
・キラーパルスに対しても効果を発揮
・熊本城天守閣・東本願寺などに採用
・90年間メンテナンスフリー
・時間経過や温度による性能変化が少ない「特殊粘弾性ゴム」
・1か所30分の簡単施工
・100年間メンテナンスフリー
・剛性を保持しながら変形するアルミの性質を利用
・気温の影響をほとんど受けず一年中制震性能を発揮
・ヤマハのモーターサイクルのノウハウを転用
・アルマイト加工とアルミニウム材で強度と耐食性を備える
・温度差による性能変化が小さい不燃性のオイルを使用
ダンパーの種類油圧(オイル)ゴムゴム鋼材(金属)油圧(オイル)
独自技術地震のエネルギーを吸収&駆体の変形を抑える「バイリニア特性」で特許取得揺れを熱に変えて吸収する「高減衰ゴム」地震エネルギーを熱エネルギーに瞬時に変換する「特殊粘弾性ゴム」採寸・切断なしの簡単施工が可能な「高さ調整新機構」で特許申請中世界初の「錆びないめっき」の特許技術
データ・100万回の作動耐久試験に耐えられる
・−20~80℃に耐えられる
・振動台実験において、中大地震 合計8回以上の地震に耐える
熊本地震でも全壊・半壊ゼロ約50%水平変位を低減阪神淡路大震災の125%の揺れ6回後にも性能保持毎秒0.6mmの非常にゆっくりな風の揺れから効果を発揮
対応工法在来工法、2×4工法在来工法、2×4工法在来工法、2×4工法在来工法、2×4工法在来工法、2×4工法、2×6工法
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